まいど教授のコラム

足もとに眠る「地財」の発掘が未来を拓く

令和という新時代が動き出したばかりだというのに、日本経済の先行きは視界不良どころか、一寸先も見えない状況です。
私は40年間にわたり、あらゆる業界の中小企業を訪問し、「まいど教授」のニックネームで呼ばれています。多くの経営者と胸襟を開いて話すなかで、逆境をしのぎ切った、ピンチをチャンスに変えて成功をおさめた企業の共通項が見えてきました。・・・
 まずお話ししたいのは「モノからコト、差から違いへ、発想の転換」。これは従来の常識だった「どんなモノをつくるか」といった視点から、モノづくりで培ったコンテンツを「どんなコトに使えるか」といった方向から見直すものです。
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大阪シテイ信用金庫『調査季報』2020.4 211号

日本一長い商店街の日本一熱い地元愛

大阪にある、日本一長い商店街「天神橋筋商店街」
社会学の研究に勤しむ私が、天神橋筋一・二・三丁目商店街連合会の会長をされていた、土居年樹さんと出会ったのは、平成18年のこと。きっかけは、街おこしをテーマとしたパネルディスカッションでの共演でした。
「せんせい、一回会うだけだったらあかんで。ずっとつきあっていこうや。ず〜っと」。これが最初の言葉でした。
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大阪シテイ信用金庫『調査季報』2019.4 207号

二極化する中小製造業 その再生の処方箋 東大阪の事例

 東大阪の中小企業は、様々な業種、業態の中小企業によって成り立っている。
 経済のグローバル化と高度情報化の進展等により、我が国の産業構造は大きく変化してきている。このような中で、地域中小企業にあっては新技術の導入、既存製品の高機能化・高付加価値化あるいは新分野進出といったことが必要になってきている。
 いかなる時代であっても、モノ造りは必要とされ、また、中小企業を必要としない時代はない。しかし、今、モノ造りは厳しい冬の時代をむかえている。この難局を克服するためには、まず、中小企業が自らの経営努力によって、構造変化に対する創造的適応を図る必要がある。
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未来を映す繊維産業~日本の産業の姿を先取りする先進性~

 かつて衰退産業のひとつとして大きく採り上げられた業界に繊維産業がある。しかし、この繊維産業の動きと日本経済の動きを並行して追い、広い視野の中で比べてみれば、実は繊維産業こそ常に日本経済の動向を30年前に先取りし、実行しているということが分かってくる。
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大阪シテイ信用金庫『調査季報』・・・

組織のメンテナンスで 未来は切り開かれる

 中小企業の活性化には、機械システムをメンテナンスするように、会社の組織をメンテナンスすることが必要である。〈1〉経営者の意識が企業業績に反映する〈2〉自社にある既存の人材・技術・匠(たくみ)を見直すことが新分野への挑戦を可能にする〈3〉自社の知を守り高めることにより新しい開発が可能になる―
 経営に王道はなく、日々の小さな努力の集積が成功をもたらす。無から有は生じない。したがって自社の既存資源を有効に生かすための知恵を絞り出す必要がある。組織を動的にメンテナンスすることにより、徐々に未来は切り開かれることを、多くの事例を用いて述べる。
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まち工場カルテ読売新聞夕刊 2003年6月17日~2003年11月11日

経済の森を守る

 鈴木三郎氏(㈱最上インクス代表取締役会長、元京都試作ネット代表)は、日本経済の進展のためには製造業、分けても試作産業の育成が最も重要であり、そのためには以下の3つの条件が必要である主張されている。
 第一は、特定の地域を「試作バレー」と位置付けることである。
 第二は、中小企業の自立化である。
 第三は、「経済の森構想」である。
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中小企業の現状~産官学の前に・地財の掘り起こし・コア技術の棚卸

 東大阪には優秀な技術を持っている中小企業がたくさんあります。しかし優秀な技術を持っていても受注に結びつきません。
 日本には三百数十の地場産業があり、要素技術が無数にあふれています。「もの」から「こと」への転換と「差」「違」を活かしながら、胸襟を開いて連携できる仕組みを作り、公的研究機関から大学を巻き込んで小企業の再生を果たすことができると思います。
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中小企業の存立基盤を問う 「地財」を活かした経営課題の解決方法

私は過去40年間近くにわたり、中小企業を訪間してきました。「まいど―」の掛け声とともに、ほぼ3日に一度の割合で続けた結果、顔なじみになった中小企業経営者も多く、いつしかクまいど教授クのエックネームで呼ばれるようになっていました。これまでに訪れた企業は、とても数えきれません。
最初は東大阪ならびにその近辺が主体でしたが、大学の研究員として、また中小企業事業団(現・中小企業基盤整備機構)の産業集積地研究班員として、テレビ番組の講師としても各地を訪ねる機会が増えていきました。さらに、共同通信社の政経懇話会のメンバーとして各地で講和を行い、その都度、地域産業の状況を視察してきたのです。本レポートは、このように私自身が実際にこの足で現地へ赴き、この眼で現場を見て、この耳で経営者の声を聴いたからこそ知り得た知見を皆さまに披露するものです。
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ヒョウゴ経済 2017年10月号 No.136

オリンピック後の持続可能な発展を目指し

 約610万枚と約210万枚。何の数字かご存知だろうか? これは先だってリオデジャネイロで開催されたオリンピック・パラリンピックの入場券販売数。大成功と関係者が胸を張る中、国内情勢を反映してか、スタジアムには空席が目立った印象がある。一方、掛け値なしに大賑わいだったのが「ジャパンハウス」。東京大会を見据えてリオ市内に10億円かけて設営されたPR拠点であり、約1千体のひな人形展示、書道や浴衣の体験、日本酒の試飲と、まさに「おもてなし」を体現しているのだ。当初の想定が約2万3000人だったのに対し、実際には約8万2000人もの来場者を迎えたとか。こうした数字からも、開催まで4年を切った東京大会に対する注目度の高さがうかがえる。
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大阪シテイ信用金庫『調査季報』2016年10月号

中小企業の事業承継(重要なのは人間力)

 「事業は手続きさえ踏めば継承できる。しかし、経営の継承は思うようにいかない」。これは私、大西正曹が四十数年間にわたり中小企業を実際に訪ねて創業経営者と膝を交えるうちに、幾度となく耳にした嘆きの声である。事業継承は非常に難しい問題であり、また決して逃れることのできない宿命と言えよう。しかも中小企業を取り巻く環境は、今後も決して楽観視できるものではない。こうした中、これから事業を継承する経営者、すでに継承している二代目、三代目に求められる最も重要なもの。それは一人ひとりの「人間力」だと言われている。
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大阪シテイ信用金庫『調査季報』2015年10月号

ラジオ番組「まいど教授の日本社会へのエール! 」

FM79.7京都三条ラジオカフェ 
放送日時:毎月第1水曜 18:00-18:30 
2015-9-2 OA秋津野ガルデンの取り組み紹介
   秋津野ガルデンhttp://agarten.jp/
2015-7-1 OA 大阪大学発ベンチャー企業の画期的な「国産木材の総合利用」と「建築耐震改修リニューアル」
  ゲスト:今井克彦さん(株式会社森林経済工学研究所代表取締役)
  コメンテーター:斉藤治さん(フリージャーナリスト)
2015-5-6 OA有限会社アート印刷代表取締役に学ぶ!
  ゲスト:岡本匡章さん(有限会社アート印刷代表取締役)
2015-04-1 OA 釧路のソコヂカラ 石炭産業のいま
  ゲスト:石川孝織さん(釧路市立博物館 学芸員)

インフラのメンテは中小企業の出番

日本にある橋梁70万の75%は市町村道
地方が橋を維持するには、金・人が大きく不足
橋梁を付け替え→長寿命化へ
メンテナンス=多種多様
小回りの利く中小企業
中小企業活性化に生かすべき市場
「東大阪橋梁維持管理研究会」発足と案件
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大阪シティ信用金庫『調査季報』2014年10月号

小企業の時代が来た

中小企業の連携が課題
公的な研究所の活用がおすすめ
「地財」活用が地域の再生のカギ
「もの」から「こと」への発想の転換
「悉皆屋」文化と京都試作ネット
ものが言える枠組みが大切
コア技術の棚卸から
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一般社団法人関西中小企業研究所(平成26年1月15日)講演会抜粋

大阪の活性化のために

 都市の魅力はそこに住んでいる人が、その都市で生涯暮らしたいと思えるかどうかにあると思います。たとえ、大阪を出たとしても、いずれは戻りたくなる都市にするための仕掛けが必要じゃないでしょうか。そのために、どんな産業を興すか、どんなネットワークを組むかを提案していかなければなりません。また、大阪人であることに誇りを持つにはどうすればいいかを学校で徹底して教えていかなければなりません。大阪が大好きだという原点には日本が大好きということがあります。
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投稿日時: 2014年1月16日

「地財」探求の面白さ

「地財(ちざい)」とは何か。この言葉は新しく登場したばかりで、まだ湯気がたっている。今やっと始まったテーマであり、これからその内容を深め、対象を探り、鍛え上げられるために、多くの人の本格的な研究・活用への取組みを待っている。
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投稿日時: 2014年1月16日

需要を掘り起こそう

景気は少し上向いてきたとはいえ、依然として日本の中小企業は厳しい経営環境に直面している…
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大阪市信用金庫『調査季報』2013年10月号